STUDIO BREITLING

 
 

技術者コラム

 

バッテリー交換 (2005/7/27)

昨年のエアロスペース・アバンタージュ誕生に続いて、今年はB-1がエアウルフへと生まれ変わります。プロフェッショナル向けスーパークォーツの進化は、機械式クロノグラフの進化とはまた違った意味で頼もしい限りですね。普通のクォーツ・ムーブメントの10倍の精度を誇るスーパークォーツですが、約3年に一度、オーナーの方に必ずお願いしなくてはならないのが、電池寿命によるバッテリー交換。今回は、“たかがバッテリー交換、されどバッテリー交換”といったお話しです。というのも、スタジオ・ブライトリングで行われているバッテリー交換は、単なる電池交換ではないのです。

〈ブライトリング流バッテリー交換は12ステップ〉
スタジオ・ブライトリングに届いたスーパークォーツ搭載モデルは、まず現状把握のために外装を点検します(Step1)。次にブライトリング専用オープナーで裏蓋を開けます(Step2)。古いバッテリーの電圧を計ったあと、スーパークオーツ専用テスターでムーブメントをチェック。基準値に達していなければ修正プログラムを内部回路にインプットします(Step3)。ケースをすべて分解し(Step4)、それを超音波洗浄(Step5)、パッキンをすべて新品に換えて、ケースを組み直します(Step6)。ムーブメントをケースにセットして(Step7)、もう一度、専用テスターで水晶の振動や消費電流などを確認(Step8)。ムーメントに異常がなければ、新しいバッテリーを装着します(Step9)。専用オープナーで裏蓋を閉めて防水テストを実施(Step10)したあと、外装機能を点検して、日常使用を想定した数日間のテスト(Step11)。最後にチーフ技術者の点検(Step12)をクリアすれば、ブライトリングの「バッテリー交換」が終了することになります。


いわゆる“電池交換”は、12ステップのうちの1ステップにすぎません。愛用モデルを3年に一度くらい、電池も外装もリフレッシュさせてあげてはいかがでしょうか?