STUDIO BREITLING

 
 

技術者コラム

 

Cal.01の優れた機構(2009/10/30)

こんにちは、スタジオ・ブライトリングの林繁です。今回もCal.01についてお話させていただきます。前回お伝えしたクロノグラフ機構は皆様にとってはなかなか感じづらい部分ではあるかと思いますが、Cal.B01には皆様が手にされたときに感じていただける部分もあります。それがカレンダーパワーリザーブです。

カレンダー早送り機構

これまでのブライトリング製品では、「夜8時から明け方3時にかけてのカレンダー早送りは禁止です。」とお願いしていましたが、このムーブメントでは24時間いつでも日付調整をしていただくことが可能です。これは、1日1回転してカレンダーディスクを送る“日送り車”と呼ばれる歯車を特殊な構造にすることによって実現しています。
日送り車にはカレンダーディスクを送るためのツメがついています。これまでのムーブメントでは、ツメが日送り車に固定されているため、日送り車のツメとカレンダーディスクが噛み合う、夜8時から明け方3時にかけての時間帯に日付の早送りをすると、ツメがカレンダーディスクをブロックしていました。そのため、この状態で無理に日付の早送りをすると日送り車のツメやカレンダーディスクを破損させてしまうこともあったわけです。 
Cal.01でも 、夜8時から明け方3時にかけて日送り車のツメとカレンダーディスクが噛み合った状態になりますが、日送り車のツメが特殊なバネの形状になっています。カレンダーを早送りするとき、カレンダーディスクはツメを後ろから押します。するとツメは押されるままにひっこんで、日が送られるとバネの力で元の位置に戻ります。逆に前から力がかかったとき(0時にカレンダーディスクを一日分送るとき)は、ツメは逃げないので、一日一回カレンダーを確実に送ります。