STUDIO BREITLING

 
 

技術者コラム

 

「錆」によるダメージから時計を守る!
ブレスレットのお手入れ

こんにちはスタジオブライトリングの児島茂夫です。
夏真っ盛り、今年も猛暑でしたね。しかし最近は雷があったり、豪雨に見舞われたりと、油断できない日が続いています。皆様も、天気の変化に身体が付いていかず、体調を壊すような事がないように気をつけてくださいね。

さて、実は夏は時計にとっても、過酷な季節でもあります。
サビの浮いたパーツ 耐食性に優れたステンレス素材「316L」でも錆びを防ぐにはお手入れが必要です。
ステンレスとはStain(汚れ、染み)とLess(ない)を組み合わせた造語です。でも実際には"錆びない"のではなく、あくまでも"錆びにくい"というのが正確です。
実際にスタジオ・ブライトリングに持ち込まれる時計でも、錆びが発生した物も珍しくありません。

もともとブライトリングが使っているステンレス・スチールは耐食性に優れた高品質の物。鉄67%に対して、クロム18%、ニッケル12%、モリブデン2.5%、カーボン0.03%以下、という組成なのですが、その中のクロムが空気中の酸素と反応して、目に見えない「不動態皮膜」というものを形成します。
不動態皮膜は100万分の1mm程度と、非常に薄いもので、傷つきやすいですが、数分で自己再生します。
これがある限りは錆びが発生しにくいのですが、表面に汗や汚れが付着し塩分(塩化物イオンCl-)が増えると酸化皮膜が破壊され、錆びの原因になるのです。

サビのh発生