STUDIO BREITLING

 
 

技術者コラム

 

テクニカルアドバイスB〜衝撃が時計に与える影響〜(2015/10/31)

みなさんこんにちは。
スタジオブライトリングの石原耕一郎です。
今回は「衝撃が時計に与える影響」についてお伝えします。

ブライトリングはパイロットが受けるGにも耐えられるよう、丈夫にできています。
ステンレスケースは316Lという丈夫な素材を何度も叩いて鍛え上げ、ピカピカに磨き上げられています。
そして丈夫なケースによって内部のムーブメントを守る働きを兼ね備えているのです。
しかし、機械式時計はわずか直径数cmの限られたスペースに何百もの部品が組み立てられている精密な機械ですので、瞬間的に強い衝撃が加わるとトラブルのもとになる事があります。

衝撃というと、時計をぶつけてしまったり、落下させてしまったりということが想像できると思います。
特に強い衝撃が加わると、その衝撃は内部のムーブメントにまで伝わってしまうことがあります。その場合、精度不良や機能不良を起こしてしまう可能性があるんです。

リューズやプッシュボタンは本体から飛び出しているため、ぶつけやすい部分です。 この部分に衝撃があると、軸が曲がったり折れたりして操作が行えなくなってしまうことがあります。 また、時計内部のムーブメントとつながっている部分ですので、ダメージがムーブメントに伝わって、部品の噛み合わせが外れて操作ができなくなってしまったり、手巻きや自動巻きの機能にトラブルが発生することもあります。プッシュボタンとリューズ部分の衝撃には特に気を付けてくださいね。

また、スポーツする時に時計は外してください。テニスやゴルフなど、インパクトの瞬間にショックがあるからです。例えばゴルフではゴルフクラブとボールの間に瞬間的に約1トンの力がかかると言われています。これが腕を通して時計に伝わります。ジャストミートした心地よい手ごたえは、時計へのショックと同じなのです。